
杉野誠(法政大学人間環境学部)
国のカーボンニュートラル宣言を受け、自治体・企業・家計において温室効果ガス排出削減に向けた具体的な取り組み(行動変革)が求められる。しかし、「カーボンニュートラルとは何か」、「何故、カーボンニュートラルが必要なのか」など重要な概念や用語の理解が浸透しているとは言い難い。そのため、過去30年以上に亘って国際的に議論されてきた内容の理解を深める必要がある。そこで、カーボンニュートラル検定では、カーボンニュートラルの成り立ち(ルーツ)から運用ルールまでの基礎的な知識の習得を認定しています。これにより、カーボンニュートラル・脱炭素を推し進める「カーボンニュートラル人材」の育成に貢献することが期待される。
当検定の監修において、テキストの内容や問題の正確性のみならず、試験問題における分野に偏りがないことを意識している。
内容を
1)地球温暖化問題とは何か
2)温暖化の影響
3)国際的取り決め
4)我が国の取り組み
5)カーボンニュートラルに向けた対策
経済的な取り組みに分類した場合、カーボンニュートラルに向けた対策や経済的な取り組みが若干多くなっている。しかし、今後の国際情勢や国内の取り組みに進展がある可能性が高い。これらの事柄を含め内容の追加・修正を定期的に実施し、カーボンニュートラル検定の継続的な発展に貢献していく所存でございます。

カーボンニュートラル検定のご紹介
カーボンニュートラル検定とは、カーボンニュートラルの考え方から経済的な取り組みまで、信頼性の高い知識を幅広く身につけることができる検定です。
「どこから勉強したらいいかわからない」という方でも安心して勉強できるよう専用テキストをご用意。
また、公式テキストを講義動画でポイント解説するカーボンニュートラル検定対策講座(テキスト教材付き)もご用意していますので、それぞれのペースに合わせた勉強方法が選べます。
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media京都議定書|カーボンニュートラル検定用語集京都議定書とは 京都議定書(Kyoto Protocol)は、1997年12月に京都で開催されたCOP3で採択され、2005年2月に発効した気候変動対策の国際協定です。附属書Ⅰ国(先進国・経済移行国)に対し、法的拘束力のある温室効果ガス(GHG)排出削減目標を初めて課しました。対象ガスはCO2・CH4・N2O・HFCs・PFCs・SF6の6種と定義されています。 第一約束期間(2008‑2012) […]
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mediaCDM(Clean Development Mechanism:クリーン開発メカニズム)|カーボンニュートラル検定用語集CDM(Clean Development Mechanism)とは クリーン開発メカニズム(CDM)は京都議定書 第12条に定義された国連主導のカーボン・クレジット制度です。先進国(附属書Ⅰ国)が途上国(非附属書Ⅰ国)に排出削減プロジェクトを投資・実施し、得られた認証排出削減量(CER)を自国の削減目標に充当できます。これにより先進国はコスト効率的に目標を達成し、途上国は低炭素技術・資金・雇用を […]