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杉野誠(法政大学人間環境学部)

 国のカーボンニュートラル宣言を受け、自治体・企業・家計において温室効果ガス排出削減に向けた具体的な取り組み(行動変革)が求められる。しかし、「カーボンニュートラルとは何か」、「何故、カーボンニュートラルが必要なのか」など重要な概念や用語の理解が浸透しているとは言い難い。そのため、過去30年以上に亘って国際的に議論されてきた内容の理解を深める必要がある。そこで、カーボンニュートラル検定では、カーボンニュートラルの成り立ち(ルーツ)から運用ルールまでの基礎的な知識の習得を認定しています。これにより、カーボンニュートラル・脱炭素を推し進める「カーボンニュートラル人材」の育成に貢献することが期待される。

 当検定の監修において、テキストの内容や問題の正確性のみならず、試験問題における分野に偏りがないことを意識している。
内容を

1)地球温暖化問題とは何か
2)温暖化の影響
3)国際的取り決め
4)我が国の取り組み
5)カーボンニュートラルに向けた対策

経済的な取り組みに分類した場合、カーボンニュートラルに向けた対策や経済的な取り組みが若干多くなっている。しかし、今後の国際情勢や国内の取り組みに進展がある可能性が高い。これらの事柄を含め内容の追加・修正を定期的に実施し、カーボンニュートラル検定の継続的な発展に貢献していく所存でございます。