
IPCCとは?
WMO(世界気象機関)とUNEP(国連環境計画)により1988年に設置された政府間組織であり、世界の政策決定者等に対し、科学的知見を提供し、気候変動枠組条約の活動を支援。
195の国・地域が参加。1990年の第1次評価報告書を公表。・気象学などの研究者らの協力を得て、最新の知見を反映した報告書を5~7年ごとに作り、各国の政策決定者に基礎的情報を提供。・
2007年、地球温暖化対策を訴えてきたアル・ゴア元米副大統領とともにノーベル平和賞を受賞。
IPCCの設立の背景
IPCCは、地球温暖化の深刻化を受けて、科学的知見をもとに各国の政策形成を支援するために設立されました。
特に科学と政策の橋渡しを行うことを使命とし、国際的な信頼性のある報告を行う機関として高い評価を得ています。
IPCCの主な活動
・気候変動に関する科学的報告書の作成(評価報告書、特別報告書、方法論報告書など)
・政策立案者向けのサマリー(政策決定者向け要約)の提供
・科学者・専門家による定期的なレビューと国際的な合意形成の促進
評価報告書の重要性
IPCCが作成する評価報告書は、国際的な気候変動政策の基礎資料となっており、COP(締約国会議)における合意形成や国の温室効果ガス削減目標の設定などに活用されています。
日本との関係
日本からも多くの研究者がIPCCの活動に参加しており、国立環境研究所や気象庁を中心に、報告書の執筆やレビューに関わっています。
国内政策への反映も進んでおり、IPCC報告書を根拠とした温暖化対策が講じられています。
関連リンク
・IPCC公式サイト(英語)
・環境省 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)

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