
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)とは?
1992年、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された「地球サミット(環境と開発に関する国連会議)」で、持続可能な開発を目指す「リオ宣言」や21世紀に向けての環境保全計画である「アジェンダ21」、森林保全などに関する原則声明などが採択。
「地球サミット」で結ばれた環境に関する条約の一つ、地球温暖化防止条約ともよばれる。
この条約では、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量を1990年の水準に戻すことを目標とし、各国に具体的な施策や温室効果ガスの排出量を締約国会議(COP)に報告することを義務付けた。
UNFCCCの設立の背景
UNFCCCは、地球温暖化という地球規模の環境問題に対処するために設立された最初の国際的枠組みです。1992年の地球サミットにおける重要な成果の一つであり、1994年に正式に発効しました。
締約国会議(COP)
UNFCCCのもとで定期的に開催されるCOP(Conference of the Parties)は、地球温暖化対策の国際的な方針を決定する場として機能しています。
京都議定書やパリ協定などの歴史的合意は、このCOPで採択されました。
UNFCCCの主な目的と義務
・温室効果ガス排出の監視と報告
・緩和(排出削減)と適応(影響対策)の両面からの対策推進
・技術支援と資金援助を通じた途上国支援
日本の役割
日本は早期からUNFCCCに加盟し、京都議定書(COP3)やパリ協定(COP21)の成立に大きく貢献しました。
国内法整備や資金的支援、技術提供などを通じて、国際的な地球温暖化対策をリードしています。
関連リンク
・UNFCCC公式サイト(英語)
・環境省 地球温暖化対策の国際枠組み

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